真空管アンプファン待望のマイカコンデンサー

高音質・大容量マイカコンデンサー

MC-DAシリーズ

モノーラル・パワーアンプ MC-DAシリーズ

青い天空を思わせる、突き抜けるような透明感のある音質を求めて

スペック株式会社は、このたび現在入手の極めて困難な、大容量・高耐圧そして至高の音質を誇るマイカコンデンサーを発売することになりました。
大容量・高耐圧のマイカコンデンサーは、70~80年代にその優れた音質で一時脚光を浴びたもの、四半世紀もの間オーディオ部品市場から姿を消していた大変貴重なもので、その復活はオーディオファン特に真空管アンプファンにとってはまさに待望の出来事であると言っても過言ではありません。

マイカコンデンサーとは

コンデンサーとしての信頼性や音質を決定づける“誘電体”に自然界の鉱物、マイカ(雲母)を使用したコンデンサーです。マイカは温度係数が小さく、絶縁耐圧特性にも優れるなど極めて安定な物性を誇り、薄膜の積層構造もあってインダクタンス分が極小で周波数特性も優れているため、主に高周波での共振回路やフィルター回路などに使用されます。
ただし、pF(ピコファラッド)オーダーの小容量のものはともかく、μF(マイクロファラッド)オーダーの容量のものは形状が大きくなり、自然素材が故にまた製造工程に人の手間がかかるために高価なものとなってしまい、他の置き換えが可能なコンデンサーの出現によって、比較的大型で大容量のマイカコンデンサーは、この四半世紀、オーディオ部品市場から姿を消してしまっていたのです。

現在では入手困難な大型・大容量の4品種によるラインアップ、500VDCの高耐圧仕様

真空管アンプのカップリングにもそのままご使用頂ける大容量・高耐圧タイプです。

マイカコンデンサーの美しき音質

優れたマイカコンデンサーの音質は、他の信号用コンデンサーの追随を許しません。全帯域に渡って凹凸感のないフラットなレスポンス、限界のないような高域の抜け、極めて上質な中高域の艶など、まことに魅力的です。自作真空管アンプの先駆者、日本オーディオ協会の理事長もされた、故浅野勇先生は、1972年に発刊された名著「魅惑の真空管アンプ」(誠文堂新光社「無線と実験」誌の別冊)の中でマイカコンデンサーについて、以下のようにコメントされています。

「---、普通はオイル・チューブラーの小型・高耐圧で性能の良いコンデンサーがある以上、これを使えば良さそうなもので、事実0.047μF/600Vのオイル・チューブラーを使っても実用上は差異が認めら ないはずです。ところが、高度に磨き抜かれた品位の高いスピーカー・システムを併用して良く聞いてみると、この途方もない大きさのマイカ・コンデンサーとチューブラーとでは、明らかに再生音に相違があります。これをそんな馬鹿なことがと一笑に付する前に、一回試みてごらんになれば納得されましょう。---」

当社のマイカコンデンサーには、マイカコンデンサーの本来の卓越した音質を楽しんで頂けるよう、細部に渡っての高音質化のノウハウが込められています。

ヒマラヤ山の麓、インド、ビハール州で産出される最高品質のルビーマイカ

マイカコンデンサーの品質は、誘電体の素材であるマイカ自体の品質如何にかかっています。均一な厚さで、クラックがなく、他の岩石や金属が混在しない等、多くの条件をクリア―する事が必要条件です。私どものマイカコンデンサーには、ヒマラヤ山脈を抱くネパールに接するインド、ビハール州ギリディー近くで産出する白雲母の一種、最高品質のルビーマイカを使用しています。世界の屋根、ヒマラヤ山脈の悠久の時を経た造山活動の中で育まれた天然の希少な鉱物であり、マイカコンデンサーの低損失、高絶縁抵抗、他の素材と比較にならないほどの温度安定性等の特長は、まさにこの地球からの贈り物なのです。

特長

マイカコンデンサーの活用方法

マイカコンデンサーの優れた音質を真空管アンプに生かすことで、抜本的な音質改善が図られます。例えば、カップリングコンデンサーや、出力管のパスコンに当社のマイカコンデンサーを並列に接続することで、イニシャルの状態に比較してコンデンサーの損失分、中低域以上のE.S.R(等価直列抵抗)が実測上も低減され、音質的にも透過情報量が大幅に改善されることが判ります。また電源の電解コンデンサーに当社マイカコンデンサーを並列接続することで電源品質も大きく改善されます。また、スピーカーネットワークのコンデンサーに並列接続することでスピーカーの音質改善も可能です。(*注)

この度のスペックブランドのマイカコンデンサーによって、真空管アンプやスピーカーの自作ファンがよりリアルで真に音楽的なサウンドを楽しんで頂ければまことに幸いです。

*注;メーカー製品の改造に関してはお客様の責任でお願い致します。当社がその結果について責任を負う事は出来ません。